新宮市の市田川の水位が上がっているという記事を見て、ここ数日、相野谷川の水位が異常に高かったことについて、納得がいった。河川を管理している国土交通省紀南河川国道事務所によると、河口に発達した砂州(さす)の影響と考えられるが、人工的に撤去することは難しく、自然の力に任せるしかないとのこと。大潮のせいだろうかと思っていたが、それにしても長いのといつもより水位が高い気がしていたので、理由が分かって少し安心した。現在、水位はだいぶ落ち着いてきているよう。
相野谷川は過去に何度も氾濫してきた歴史があるため、敏感になる人も多いだろう。もし水位が高い状態の時に、大雨が降ったり台風が来たら、いつもより早く水が溢れてしまわないかと心配になる。同事務所も状況を把握しており、出水時には、樋門操作や水門操作による対応を行えるようにしているという。
海岸沿いの砂浜が減少している一方で、今回のように河口に砂がたまる現象も起こる。環境破壊による人間の仕業なのか、地球の営みの一部なのかは分からないが、自然をコントロールすることは大変難しい。
【織】