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紀南抄「紀宝町の子ども食堂に期待」

 紀宝町社会福祉協議会の「ふれあい子ども食堂」がプレオープン(試験的営業)し、ボランティアが真心込めて調理したカレーライスに、子どもから大人まで多くの町民が舌鼓を打っていた。4月10日(土)から本格オープンとなり、午前11時から午後1時まで、限定30食が提供される予定だ。
 
 子ども食堂は、地域住民や自治体が主体となり、無料または低価格で子どもたちに食事を提供するコミュニティーの場を指す。また、単に「子どもたちの食事提供の場」としてだけではなく、帰りが遅い会社員、家事をする時間のない家族などが集まって食事をとることも可能。
 
 子ども食堂は、東京都大田区にある八百屋の店主が2012年に始めたことがきっかけという。朝ごはんや晩ごはんを十分に食べることができない子どもたちがいることを知った八百屋の店主が、自ら始め、子どもの支援団体などが活動に取り入れたことで、瞬く間に全国に活動の輪が広がっていった。
 
 子ども食堂には、さまざまなメリットやデメリットが存在するが、「ふれあい子ども食堂」には新しい形の可能性が期待されている。
 
【茂】

      紀南紗

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