那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社の例大祭「那智の扇祭り」(7月13日宵宮祭、同14日本祭)に向けて、同大社境内の斎館で20日に「那智の田楽」、22日に「大和舞」の練習がそれぞれ始まった。「那智の田楽」には那智の田楽保存会の会員ら17人、「大和舞」には町立市野々小学校の3~6年生8人が参加し、神前への奉納に向け汗を流した。
■ 那智の田楽
国の重要無形民俗文化財やユネスコ無形文化遺産にも登録されている「那智の田楽」。五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈願する舞で、動作の一つ一つが「開墾」「田植え」「稲の穂先が垂れる様子」「稲刈り」「めでたしめでたし」など、稲の一生を表しているという。
舞は「節」と呼ばれる単位で区切り、全22節を45分程度で舞う。めくり、笛、編木(ささら)、鼓(シテテン)、太鼓に分かれて練習した。ベテラン会員らが指導にあたり、和気あいあいとしつつ、段々と熱の入った練習となった。
練習前には男成洋三宮司が訪れ、会員らに対し「保存会の皆さまには、日ごろのお仕事で忙しい中、夜の時間に練習ということで大変だが、体調を整えて、練習に励み、本番に備えていただきたい」と激励した。
■ 大和舞
地元小学生が舞う「大和舞」の練習では、那智の田楽保存会の小川一義さんと中津孝良さん、山口寛さんの3人が指導を行う。
「巫女舞」を担当する女子は「鈴舞」と「扇舞」に役割を分けて練習。鈴舞では鈴を手に、扇舞では扇を手に、それぞれ動き方を教わった。男子は最初に1人で奉納する「斎主舞」と「沙庭(さにわ)舞」を練習。児童たちは舞を思い出しながら練習に励んでいた。
大谷英吉さん(5年)は「久しぶりに大和舞の練習で、感覚をつかむことができた。本番で間違えないよう練習を頑張りたい」。山﨑媛さん(3年)は「本番に向けて練習を頑張りたい」とそれぞれ話した。
