「中学生の税についての作文」(新宮納税貯蓄組合連合会・新宮税務署主催)の表彰式が17日までに、同署管内の12校で行われた。「大阪国税局長賞」を受賞した岡野明音さん(西向中3年)の「繋がり」と題された作文を拝読させていただいた。小学6年生の時に事故で父親が亡くなる。遺族年金を支給されるが、所得税など課税されないことを知る。国民が税金を納めてくれているから、幸せに暮らせることができる。立派な大人になって、税を納め、岡野さんと同じような立場の人たちを笑顔にしていきたいと綴(つづ)られている。
国民は日本の税制をどうしていくかを選び、チェックしていくことができる。これを「租税法律主義」という。税金に無関心でいると、「財源」として「取れるところから取る」「誰かに都合のいい」税制が作られてしまうかもしれない。しかし税金の基礎知識があれば、自分の意見を持つことができる。
税金は、自分たちの暮らしをよりよくしていくためにみんなでお金を出し合う制度。最低限の税金知識を身につけることは、すべての人にとって大切なことである。
【茂】