あおり運転の罰則を盛り込んだ道路交通法改正案が国会で審議されている。成立すれば夏にも施行されるという。
これまで法律に位置づけられていなかったあおり運転を「他の車の通行を妨害する目的で、交通の危険を生じさせる恐れのある方法による行為」と規定。前の車への著しい接近や危険な車線変更、急ブレーキ禁止違反などを行った場合は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」、高速道路で他の車を停車させるなど「著しい交通の危険」を生じさせた場合は「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」。あおり運転として摘発されると即免許取消となる。
今回の改正では、高齢者の暴走事故を踏まえ、75歳以上で一定の違反歴のある者は、運転免許証更新時に運転技能検査を受検し、一定の基準に達しない者には、運転免許証の更新をしないなど、高齢運転者対策も盛り込まれている。
昨年12月のながら運転に続き、また厳しくなるが、社会問題化している以上、当然の流れといえる。
車は便利な乗り物だが、一歩間違えると、凶器にもなる。冷静に、時間と心に余裕を持った安全な運転を心掛けなければ事故はなくならない。
(J)