各自治体で3月議会が行われている。来年度の予算を審議するのが主な内容になる。一般会計は尾鷲市が約121億円、紀北町が約117億円、熊野市が約145億円で、いずれも人口規模に対して大型予算になっている。
尾鷲市については市長選挙を控え骨格予算。このあと、おそらく3~4億円程度の肉付けがされると考えている。骨格予算だが規模が大きくなっているのは、多目的スポーツフィールド整備(約11億円)のほか、各種計画に基づく整備や除却(市有施設の取り壊し)などの経費が入っているため。人件費と物件費もそれぞれ12%増加を見込んでおり、それらを除くと予算がそれほど増えているわけでない。
「工事では、場合によっては費用が倍くらいになっている」という話を紀北町で聞いた。物価高騰で「使いで」が悪くなっている。景気がよくなり、地方交付税は増加を見込むが、支出増をカバーするほどではない。
いかに地域内で資金が動くようにするかが重要。執行に当たっては地元業者が潤うような対応を求めたい。
(M)