衆議院議員総選挙は与党の自民党、公明党で過半数233議席を獲得できず、野党は立民がほぼ3分の1の議席を占めるにいたったが、大きなまとまりになるのは考えにくい状況。石破茂総理大臣が続投することになりそう。
政策ごとに是々非々という形になると、自公だけで法律を押し通せず、野党も大部分が納得できる状態でなければ法案を可決できない現状で、ごり押しのないバランスのとれた政治になるのか、決まらず進まない状況になるのか。
大きな問題となった政治資金については、使途の明確化が極めて重要となっている。また、企業や個人事業主に求められるものとの差が大きな非難となった。
選挙に際し、本紙のアンケートに鈴木英敬氏は「政治不信の根本は、政治の『国民感覚とのズレ』や『特別扱い』だと思います。政治を特別扱いせず、なるべく民間のルールに近づけること、公私の峻別をきちんとすること」が重要と回答している。国会に議席を得たのだから、ぜひ、国民感覚に合うものにあらためてもらいたい。
(M)