最近はぐずついた天気が続いているが、今年の体育祭や祭りは天気に恵まれていて、不思議と中止や延期になることがない。スポーツの秋、食欲の秋などでイベントや祭りも多い時期だが、さらに熱中症を避けるために防災訓練や体育祭などの開催時期を遅らせる傾向にあり、過密なスケジュールとなっている。日程調整には相当苦労していることを察する。
引本神社の関船祭りも秋晴れに恵まれ、花飾りで彩られたまちを、八幡丸が勇壮に巡航した。担ぎ手不足が懸念されていたが、名古屋から参加した人もいて、約40人が集まった。人口減少は避けられないが、それでも地元の伝統をなんとか存続させようという住民の意地を感じる。
紀北町は地域おこし協力隊を中心に移住生活体感ツアーを実施している。単なる観光ではなく、地元の生活や文化に踏み込んだ内容であることが特徴。引本の関船祭りだけでなく、上里と船津の虫送り、長島の船だんじりなど、地域の伝統に根ざした行事と組み合わせることはできないか。
(R)