〝奇跡の清流〟銚子川の繁忙期のデータを分析してみる。遊泳客数は昨年の1.2倍に伸びたものの、昨年の盆時期に台風が直撃した分を差し引くと、横ばいといったところか。むしろ、南海トラフ地震臨時情報で海から川へ遊泳客が流れたこと、7月の週末の数字が伸び悩んだ点を考えると、例年より集客は低調だったのではないか。「コロナ禍を経てアウトドアブームが一段落した」という仮定を示す事象になる。
河川敷に並ぶ車には辟易したが、データでもマナーを守らない利用者は気になる。とは言え、路上駐車も河川敷の乗り入れも対策前と比べれば減少している。特に銚子橋上流の駐車場の利用が伸びており、駐車場有料化による下流への誘導は効果があったことが見てとれる。
集客が低調でも、元々オーバーツーリズムの状態であって問題にはならない。河川敷への乗り入れは放置すればマナーの良くない客を定着化させかねず、来夏までに何らかの対策が必要。例えば、盆時期の数日限定で銚子橋上流の駐車場の有料化はどうか。
(R)