和歌山城の堀でこのほど、テレビの人気番組「池の水ぜんぶ抜く大作戦」の撮影が行われた。池の水をぜんぶ抜いて生き物などを調べたり、外来種の駆除につなげたりする番組。現在放映は不定期だが、初回放送は2017年1月で、はやり廃りの激しいテレビ番組の中では、おなじみと言っていい。
実現のきっかけは、昨年1月に行われた和歌山城に関するシンポジウムで、当時中学生の少年が市長に番組誘致を直談判したこと。ただ番組を誘致するだけでなく、水を抜くついでに普段は水面下にある石垣の調査を行うという。一石二鳥の取り組みと言える。
尾鷲市は市制70周年記念事業の一環として来年2月に「NHKのど自慢」を誘致する。引き合いが多いであろうなか、よく誘致できたと思う。
テレビやラジオの公開放送、公開収録は住民も楽しめるし、放映されれば地域PRにもつながる。和歌山城のお堀の調査のように、何かと抱き合わせができれば一石二鳥にも三鳥にもなる。知る人ぞ知る番組も含めて、誘致ができれば。
(M)