三重県内は南部地域を中心にクマの出没が相次いでいる。尾鷲市では5月以降、市街地で目撃される例もあり、この1週間では泉町の住宅街で、民家の敷地に入り込んでいるのが目撃されている。22日は尾鷲小の登校日で、現場付近では教職員や市職員らが登下校を見守った。2学期が間もなくに迫る中で対応が急務になっている。
市水産農林課では、地域をクマの餌場にしてしまわないために、「クマの餌となる物(生ごみ、不要となった果物や農作物等)は除去し、クマを町なかに引き寄せないようにしましょう」と協力を呼び掛けている。
民家近くにクマが隠れられる場所がたくさんあるのも問題。山の近くに民家がある状況は仕方ないにしても、管理が行き届かなくて薮が生い茂ってしまっている。本来は山や宅地の所有者が対応すべきことだが、住民の安全確保のために、道路の脇だけでも行政が手をつけられないか。
出没が続くようなら通学バスを出すことも考えられる。子どもたちが怖がらなような取り組みに期待する。
(M)