今夏も〝奇跡の清流〟銚子川に多くの人が訪れている。具体的な人数は今後まとまるが、南海トラフ地震臨時情報の発令で遊泳客が海から川に遊泳客が流れる傾向にあったことは想像しやすい。
海水浴場はコロナ、昨年の台風、そして今回の臨時情報と、ハイシーズンのお盆休みで十分に客足が伸びにくい状況が続く。和歌山県知事が南海トラフ地震臨時情報について「少し用心し過ぎた」と発言したが、マリンレジャーを主要産業とする町をおもんばかる発言だと理解している。その一方で、政治や経済から独立して災害のリスクを考えなければならないことは、新型コロナウイルス感染拡大時に身に染みたことでもある。
多くの人が銚子川を楽しんでくれることは良いことで、ルールを守らない人は一部に過ぎないことは承知しているつもりだが、車が並んだまいこみ淵の河川敷を見ると、がっかりした気分になる。とは言え、銚子川の誘客力はこの地域では図抜けている。粘り強く、前向きに、活性化につなげていかなければならない。
(R)