8日午後4時43分ごろ、日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生。南海トラフ地震の震源域で起こった同じメカニズムの地震で、規模がそれなりに大きいと判断され「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が出された。平常時より10倍ほど、大規模地震が発生する確率が高くなっているという。
地震発生直後の午後5時に(調査中)というキーワードで情報が発表され、検討会が開かれ判断が行われた。令和元年の制度開始以来初めて。このキーワードは「防災対応が取りやすいように」付けられることになった。今回の「注意」のほか、いわゆる半割れ地震が発生した場合などには「巨大地震警戒」というキーワードで情報が出される。
「備えあれば患(うれ)いなし」と言われるが、今回の情報は改めて備えを呼び掛けるもの。「大きな地震が直近に必ず来る」という内容ではないことに注意が必要。情報を正しく理解し、慌てず、それでいてしっかりと備蓄や家族との連絡体制など対策を取っておきたい。
(M)