尾鷲市が設置したわなにツキノワグマが早速かかった。木曜日に「クマの通りそうなところ」に仕掛けたとのことだったが、広い山の中のこと。捕獲できるかどうか、できるにしても時間がかかると思っていたら、早速成果が出た。仕掛けた獣害パロトール員の〝ファインプレー〟と言える。
全国各地でクマによる被害が出ている。新田町で目撃情報があった時は「まさか尾鷲でも被害が出るような事態になるのでは」とヒヤリとした。とりあえず、出没していたと思われるクマが捕まったようでほっとしている。仮に同じクマだとして、独り立ちして間もない若い個体、ということなら、親やきょうだいグマがいてもおかしくない。市水産農林課では引き続き注意を呼び掛けていく。
今年は世界遺産登録20周年で古道への来訪者が増えている。せっかく「行こう」と思ってくれる人が、避けてしまってはもったいない。
クマが出る可能性は否定できないにしても「安全に歩いてもらえる対策を取っている」ことはアピールしていきたい。
(M)