能登半島で3日朝、最大震度5強の揺れを観測する地震が発生。元日の地震以降、しばらくたって大きな余震の危険度は小さくなってきたかな、と思っていたら大きな揺れが起こった。幸い、犠牲になった人はいないようだが、けがをした人がいるよう。元日の地震で傾いてしまっていた建物など少なくても5棟が倒壊したという。復旧の足掛かりができたタイミングと言える。インフラに大きな影響がなかったと思われるのは幸い。
南海トラフの大規模地震に目を向けると、例えば1854年の安政地震は32時間間隔で大きな地震があった。1361年の地震も同時か数日置いて四国沖と紀伊半島沖~駿河湾で地震があったとされる。昭和東南海地震(昭和19年)と昭和南海地震(昭和21年)はほぼ2年。紀伊半島の沿岸ではどちらの地震でも大きな揺れに見舞われた。
復旧・復興は、場合によって複数回の大きな地震が来ることを想定する必要がある。少なくとも2回目以降の地震で犠牲者が出ない方策を考えておかないといけない。
(M)