大型連休中(10日間)の三重県内の主要観光施設24施設の入り込み客数は206万7690人だった。昨年は9日間で183万692人。期間が1日増えたことで23万人程度、訪問者が増えたが、新型コロナウイルス感染症流行前の平成30年(9日)は21施設で210万人を超える集客をしており、一日平均にすると約8割の水準にとどまる。観光業にとってはまだまだ厳しい状況が続く。
平成31年から令和元年に変わった年は「改元」フィーバーと言っていいのか、伊勢神宮への参拝者が前年の倍以上となり、ほかの観光地にも派生した。この年は10日間で21施設に300万人が訪れている。
施設ごとに昨年と入り込みを比較すると、明暗が分かれたと言える。県全体としてあまり混雑しすぎず、まだ余力のある観光施設にいかに客を引き込むか。施設独自の取り組みが最も重要だが、周遊ルート作成や連携チケットなど、県などが音頭を取れば各施設にもっとメリットがあるのではないか。
(M)