三重県は先だって「みえの子ども白書」を発行した。令和5年度に実施した子どもと保護者へのアンケート、例年行っている県民調査や、生活習慣などでは国の学力調査のアンケートなどを元に、子どもを取り巻く状況などを取りまとめている。
子どもたちへのアンケートの結果として「小さい頃に、自然の中で遊んだ経験が多い子ども」「小さい頃に、家の人と一緒に地域の祭りや行事に参加した経験が多い子ども」は「少ない子どもより、自分のことが好きな割合が高い」という。どちらの設問も、小中学生より高校生で格差が大きくなっている。なお、どちらの設問も「まったくない」と答えた高校生の数は3%あるかないか。
貧困と経験の相関も大きいと言われる。いわゆる習い事は、教育方針もだが親の収入が大きく影響する。多様な経験をすることはその後の人生に多いに関係している。習い事のレベルではなくても、地域の力で子どもたちにさまざまな経験をしてもらえる環境づくりを進めることが、今後ますます重要になるだろう。
(M)