子どもたちに、政治を身近に感じてもらう取り組みが各地で行われている。三重県では毎年夏に高校生県議会が開かれていて、高校生らがグループを作って現職議員に一般質問する。質問の内容や方法は議員が助言して質を高める学習も行っている。
東紀州では、紀宝町が「子ども議会」を開いている。こちらは子どもたちの一般質問に、通常の議会と同様、町長や教育長ら執行部が答弁する。
尾鷲市では、昨年から市長と中学生らの懇談会が行われている。質疑という形になっていないが、実施形態は今後、より改善され、具体的な話題も出るようになってくると思われる。
市議会でも子ども議会実施の動きがある。子どもたちが地域に残る、もしくはUターンしてくる地域づくりが求められている。今の大人の考えとともに、〝当事者〟の子どもの声を政策に生かす取り組みが大切だ。次の選挙まで後1年になっているので、今任期で実現できなくても、その芽を次に託せるよう現職議員にお願いしたい。
(M)