後出しじゃんけん的な話題になるが、尾鷲市の施策のいくつかは手順前後になってしまっていると感じる。「タイミングが合っていれば」と考えなくもない。
中井町の避難タワーは旧中京銀行の土地建物を購入あるいは譲渡を受けて整備を行う。店舗がATMを含めて稼働していないから購入できるのであるが、馬越屋の買い物客からは以前より「駐車場を使わせてほしい」との意見があり、馬越屋が閉店する前なら、駐車場の購入にも理解が得られたのではないか。
広域ごみ処理施設整備と野球場の移転に関しても、仮に燃料第2ヤードが一昨年の段階で利用可能な状況なら、野球場用地の第1候補になっていたことだろう。
その時々で最善の選択をしても、振り返れば失策ということもあるし、当面の対応として採用した政策がいい結果を生むこともある。ただ、適切な判断のためにはきちんとした情報分析と公開が必要。これから大型事業が続く。執行部には新年度もしっかりした舵取りを願いたい。
(M)