人口減少地域の課題の一つとして、地域住民を相手にする商売の見通しが立ちにくいことが挙げられる。儲かる、とまでいかなくても、退職の年ごろまで経営が続けられるかが悩み。さまざまな起業・創業支援策があるが、この心理的ハードルは大きい。
きほく交流会に参加した若者からは、ある特定のコーヒーチェーンの進出を期待する声が上がっていた。加藤千速市長と懇談した男子中学生は、ボウリング場を含むアミューズメント施設など、いろいろな施設・建物があればいいと話していた。新型コロナウイルス感染症の影響で、カラオケボックスもなくなった。野外体験は豊富にできるが、いわゆる都市型の遊び場が周辺にない。特に運転免許のない高校生までの子どもにとっては「面白みのないまち」だと思う。
多くの人が「欲しい」と思って、頻繁に利用するなら実現する可能性があるし、「自分でやろう」という人が出てきてもよい。供給が需要を作る側面もある。中学生たちは10年後について語り合った。新たな動きに期待したい。
(M)