栃木県鹿沼市で、大芦川流域でバーベキューを禁止する条例が制定された。大芦川は関東屈指の清流と知られており、路上駐車やごみの不法投棄、野外での排せつ、騒音などの悪質な迷惑行為が発生。市と地域が対応してきたが、迷惑行為が減少せず、住民と環境保全のために規制を検討したという。
本質的には、マナーよく楽しんでくれるのであれば、何ら問題はなかったはずだ。人が動けば経済効果も生まれ、誘客のためのPRの芽も出てくる。規制する鹿沼市も断腸の思いであると察する。
自然が豊かな本紙地域としても、決して他人事ではない。特に、〝奇跡の清流〟銚子川で、マナーの悪いグループやドライバーを見かけたのは1度ではない。その一方で「こんなにきれいな川は初めて」「自然が豊かですばらしい町」と言う声も聞いてきた。
豊かな自然は最大の観光資源であり、誘客のためには環境を維持しながら活用していかねばならない。環境保全の重要性が叫ばれる中、来てくれる人を巻き込んでいく取り組みが理想的。
(R)