尾鷲市中井町の旧中京銀行尾鷲支店用地に津波避難タワーを整備する計画で26日夜に住民説明会が開かれた。出席者は約30人、賛否は1対4程。計画に賛成、無関心の人の多くは「サイレント・マジョリティ」で出席しないだろうが、執行部は宿題をもらったと言っていい。
必要とする人が一定数入れば、その人たちの安全のために行政として造らなければいけない施設ではある。「お金がない」が〝口ぐせ〟の尾鷲市政(多くの地方自治体が同様の状況ではある)。候補地の妥当性を含めて、適切に説明して、地域住民の理解を求めていかなければならない。その中で、別の場所により規模の小さなもの、という話になる可能性はある。
住民の意見を聞いていて、想定される地震・津波に対する説明をもっとしっかり行う必要があるのでは、と感じた。市の職員にとっては当たり前の前提かも知れないが、住民も再確認する必要がある。想定は今回の話題の土台。共通認識の上で議論されなければならない。
(M)