先日、紀北町の呼崎地区で特殊詐欺被害防止に関する講話を取材した。手口を知ることが、被害防止につながるが、その手口もどんどん変わり、巧妙化しているという。また、よく言われていることだが、被害者は「まさか自分が」と話していたそう。それだけ巧妙ということだろう。尾鷲署生活安全課の田代弘志係長は、話を聞いてしまうと信じ込まされると注意を促していた。
架空請求については、電話やメールなどで支払いを求めてくるのは怪しいと思った方がよい。まともな企業なら、請求書や案内を郵送で送るのが普通だろう。会社側にしたら請求した証拠を残す必要がある。
身に覚えのない請求が来たり品物が届いたりしたら、警察や役所に相談するのが一番。犯人側はお金を使ってしまっているので、被害が出たら取り戻せる可能性は極めて低い。
繰り返しになるが手口は本当にいろいろ。被害を防ぐためにも、手口を知る努力が必要と言える。また「周りの人に相談する」ことをルールにしておけば、気持ちのゆとりにもつながる。
(M)