「使命」とは、字のごとく「命を使う」。広辞苑によると、「自分に課せられた任務。天職」とある。
鉄道会社の使命は列車を安心・安全に走らせ、人やモノを移動させることで生活や経済活動を支えることである。
人の命を預かり電車を運行しており、安全が最優先されるのは誰もが理解するところだが、台風や大雨で運行を見合わせるときの具体的な理由が分からない。
例えばどこどこで雨量が規定値に達し、線路地盤の崩壊の危険性が高まったとか、強風で電車の脱線や転覆のおそれがあるためといった理由があるはず。
JRの各駅はもう何年も前から、電話番号を公開していない。お尋ねがあればコールセンターにかける。列車の遅延や運休で問い合わせの電話が殺到すると駅員がその対応に追われ、本来の業務に支障をきたすからであるらしい。
電話対応せよとは言わないが、それができないのなら、運休の理由を積極的に広報すべき。JR東海の公式サイトにも具体的な説明はない。可能な限りの媒体を使って情報発信する責任がある。
(N)