高校野球三重大会は熱戦に幕を下ろし、いなべ総合が7年ぶり3回目の夏の甲子園出場を決めた。夢の舞台での活躍を期待したい。
別の意味で今大会は特別だった。今春センバツ大会の21世紀枠最終候補に選ばれた木本がどこまでやるか。あわよくば「東紀州から初の甲子園」の夢が膨らんだからだ。結果は準々決勝で敗退したが、海星を退けての8強は胸がすく思いだった。部員数108人の精鋭ぞろいのシード校を負かしたのだから。
夢の続きは後輩に託されたが、木本の躍進は「やればできる」を証明した。OBや地域が全面協力で練習を支え、地元出身者ばかりの部員たちは歴史を変える夏にと、自らを奮い立たせたことだろう。
南郡の中学校の野球レベルは高く、地元を離れ県内の強豪校に進学する有望な選手たちが少なくないが、木本が常勝校になれば、逆に中北勢から球児が集まってくることも期待できる。進学校も含めて他地域に流出するばかりではない。「逆流現象」を起こしてほしいものだ。
(N)