このほどあった県議会議員選挙で当選した議員に11日、当選証書が渡された。任期は4月30日から4年間。県政伸展のために尽力してもらいたい。
東紀州選挙区で当選した3氏はそろって本人が当選証書付与式に出席。改めて意気込みを伺ったところ、3氏とも少子化対策、一次産業と観光産業の振興に言及していた。県全体としても大きな課題となっている。早期に道筋がつけられるかが問題。
今回の選挙から合区となり議員数も1減った。地域の声が届きにくくなる。ある議員は選挙前の取材で「合区解消を目指す」と話していた。今後、さらなる人口減少と道路整備が進み行き来が楽になることで、県事務所や警察など県の施設が統合される懸念がある。紀南地方では高校統合が予定されている。「議会自らがその道筋を選んでしまった」と悔やむ。
国も自治体も財政難であることは間違いないが、地域の活力を低下させてしまう方向での節約ではいけない。地域が広いと移動に時間がかかる。そのようなことにも配慮した仕組みが必要だ。
(M)