福井県池田町の広報誌に掲載された〝池田暮らしの七か条〟が波紋を広げている。
気になったので掲載されている広報誌で七か条全体を呼んでみると、「品定め」「都会風を吹かせる」など表現が気になる点はいくつかあったが、「干渉、お節介と思われるかもしれませんが、仲間入りへの愛情表現とご理解ください」「静かでのどかな池田町ならではの面白さとして、ご近所やいろいろな出会いでの会話を楽しんでください」などとあり、排他的な内容ではない。この七か条は区会長会による移住者への提言であり、区費や区内行事をまとめた「暮らしのテキスト」を集落ごとに作るという。むしろ地区に移住者を溶け込めさせようと積極的に対応している。
移住してきたばかりの頃「よく来た」「なぜ来た」と聞かれることも多かったが、不快ではなく、興味を持ってもらえてありがたいと思っている。
家族や親戚が身近にいない移住者は〝お節介な人〟に助けられることになる。我が身を振り返ってみても、近所の人に見つからないスマホを鳴らしてもらったり、通りすがりの人が落とした車の鍵を探してくれたりと、よいまちに暮らしているな、と改めて思う。
(R)