三重県内の新型コロナウイルス感染症は、第8波のピークに入りつつあるとみられる。1週間あたりの感染者数は2週続けて2万人を超えた。県は、「医療ひっ迫防止アラート」を発令、ワクチン接種、換気の徹底、場面に応じたマスクの着用と、「救急車等の利用は真に必要な場合に」と呼び掛けを行っている。
救急車については、受け入れ照会に4回以上かかるケースが増えているとし、検査目的で診療するのに救急車を呼ばないなど適正利用を呼び掛けた。
行動制限を求めないということで対策に手詰まり感がある。ただ、医療資源の確保という点では、もう少し早く注意喚起したほうがよかったのではないか。鈴木英敬前知事は、ことあるごとに「呼び掛け」を行っていたが、一見勝之知事は定例会見以外での呼び掛けが少ない。
今年はコロナだけでなくインフルエンザも流行しはじめている。流行期入りの目安が1定点当たり1のところ、全国平均が4を超えたという。2日から8日の1週間では三重県は4.41。尾鷲保健所管内は3.50。コロナとインフルの同時感染も2例あったという。いずれも対策は同じ。注意して生活したい。
(M)