「天災は忘れたころにやってくる」は、科学者で随筆家の寺田寅彦の言葉とされる。今は、毎年のように全国のどこかで大雨災害やまた震度5を超える地震の被害が伝えられる。阪神大震災の時は、「忘れたころ」という言葉がしっくりきたが、現在は防災意識の高まりもあり、世界中の大災害の映像をテレビで見ることから、災害を意識しないことはないと言っていい状態。
ところで、休日、夜間に大きな災害が発生している気がする。「寝耳に水」という言葉があるが、夜間には周りの状況がよく分からないので気づかないうちに危険が迫っていることがある。
10月に尾鷲市などで行われた県の広域防災訓練で、一見勝之知事が話していたが、平日の日中より、そうでない時間の方が長い。公的機関の初動体制が当然異なる。支援や情報提供が遅れて被害が甚大化することはあり得る。
車で移動するだけではよく分からないが、まちなかに水路を塞いで道路にしているところが意外とある。大きな地震が起きた時、いつものように通れるとは限らない。当然避難の遅れにつながる。市町には暗きょマップをホームページで公開してもらいたい。
(M)