12月に入りぐっと冷え込み、休みの日にコタツを引っ張り出した。熱めの茶を飲みながらぬくぬくとテレビを見ていると、冬もそう悪くない。
電気は快適な生活に欠かせないが、電気代の高騰は一般家庭のみならず施策や予算にも影響を与えかねない。紀北町の12月議会に上程された補正予算を見ると、電気代高騰分による光熱水費の追加分は一般会計だけで約5700万円。尾鷲市の約1500万円と比較すると過大に見えるが、財政課によると当初予算の時点で前年までの実績から細かく算出しているといい、この約5700万円は実質的な想定外の出費額にかなり近いと言える。
この金額は、昨年度の一般会計の実質黒字の約5億7000万円の10分の1にあたり、おそらくは町内の小中学生に1人あたり2万円を配って給食費を1年間無料にできる規模。予算の効率化は執行部、議会ともに重要課題としてよく議論されるが、その積み重ねが社会情勢の変化で覆されることに無常を感じる。
電気代高騰の要因はウクライナ情勢であり、平和的で正義に沿う早期終結を祈るしかない。足しになるかも分からないが、節電を心掛けるばかりである。
(R)