尾鷲市議を連続8期務めた三鬼和昭氏が先だって死去された。9月議会終了後に入院されていた。本欄で先走ったことを書いた時「M君、あれはね」と、事情を説明したり、こちらの勘違いを正したりする助言の電話を何度かいただいた。病院からも一度電話があった。普段と声の様子が変わったようには感じなかったので、今議会には復活されると思っていた。ご冥福をお祈りしたい。
尾鷲市議会は財政難を理由に、議員定数がどんどん削減されてきた。三鬼氏の死去を受けて現議員は9人。インフルエンザなどで病欠が出れば、定足数に届かず会議が流れるのでは、と心配する状況。
国会も県議会もそうだが、定数減で「民意が反映されないのでは」との懸念がある。2つの意味があり、小選挙区が主な国会では、多様な意見が反映されない心配があり、尾鷲市の場合は議会が出した結論は住民の多数意見か、との疑問が聞かれる。
報酬を少し低くして、議員定数を14議席程度に戻せばいいという住民もいる。議会にかかる費用は民主主義のコストである。無駄遣いはいけないが、行政のチェックと推進をうまく両立できるあり方を考える必要がある。
(M)