尾鷲市学力向上推進協議会が21日、保護者研修会を開いた。講師は、元教員で、伊賀市教育長を務めるみえの学力向上県民運動推進委員の谷口修一さん。タブレットの導入で学び方が変わる、という内容。「家庭学習の重要性が大きくなってきている」と話した。今後、重要度はますます高まるとも指摘した。
一方で、知識や技能ではなく、考える力がより求められるようになるという。本を読んだり、動画を見て知識を得ることは比較的簡単にできるが、考える力はつきにくい。自学自習でその力を伸ばすのはハードルが高い。
ところで、保護者研修会といいつつ、約60人の参加者の多くが先生だったように見受けられた。講師の話も、「保護者はこうした方がよい」といった部分は少なかった。家庭での学習という先生が見えないところでの取り組みの話なので、保護者が関わっていくことが大切だろう。実際には、仕事や家事で忙しいので、放置になってしまっているケースも多い。
結論としては「家庭学習の時間の確保が重要」ということで、結局はそこに行きつく。「勉強しなさい」だけでない対策について提言がほしかった。
(M)