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尾鷲出身・石伊雄太捕手 中日4位指名 少年団から3学年続けて

強肩、即戦力へ期待
 
 プロ野球のドラフト(新人選択)会議が24日、東京都内で行われ、尾鷲市出身の石伊雄太(ゆうた)捕手(24)=日本生命=が中日ドラゴンズから4位指名を受けた。石伊捕手は「ずっと夢だったので、指名は率直にうれしい」と表情を緩ませ、「社会人からキャッチャーということで即戦力だと思うので、期待に応えられるように頑張りたい」「厳しい世界と思うが、日本生命で培ってきた粘り強さを生かして努力して、正捕手の座を取りたい」と活躍を誓った。

 尾鷲市北浦町の自宅では、父の保文さん(54)、母の洋子さん(52)、祖母の伊勢千佐子さん(75)らがテレビ中継を見守った。なかなか名前が挙がらない中、指名が決まると拍手で指名を喜んだ。3人へは指名直後から祝福の電話やメッセージが数多く寄せられた。

 保文さんは「(指名が)かからないかも、と思ったが、ほっとした」と語り、「これから大変と思うけど、頑張って欲しい。やるからには長く続けられる選手になってほしい」と、洋子さんは「MVPが取れるような選手に」と息子を激励した。

 節目の試合を多く観戦してきたという祖母の伊勢さんは「どうなるかと思ったが、ほっとした。中日なら(本拠地が)近いので行きやすい」と話した。ラインで「長生きしてよかった」とメッセージを送ると、雄太さんから「もっともっと長生きして」と返信があったという。

 石伊捕手は、本塁から2塁への送球が1.8秒という強肩が持ち味で、社会人ナンバーワン捕手と言われる。近畿大学工業高等専門学校で3年間学び近畿大学工学部へ進学。大学時代は指名を受けられなかったが、社会人リーグで活躍。元中日の福留孝介選手の指導で打撃力向上に取り組み、好守でチームを支える存在になっている。
 

「球宴で対決」に期待

 野球を始めたのは小学4年生の時。自分から「やりたい」と言ったという。尾鷲野球少年団では5年生の時から一人だけ6年生に交じってレギュラーとして活躍した。1学年上に、阪神の湯浅京己投手、1学年下に西武の上田大河投手がいる。尾鷲中時代は伊勢ボーイズに所属した。

 当時コーチとして指導に当たった中村文俊さん(62)は「足が速くて肩も打撃もよく、3拍子揃っていた。他の子どもとはモノが違うと感じていた」と話す。当時は体格は小さかったもののバネがあったという。「3人で活躍してほしい。オールスターで対決するような選手になって欲しい」とエール。「できれば3人そろって、今の(少年団の)子どもたちに会ってやってほしい。これがいい機会になり、少年団も盛り上がれば」と期待を寄せた。

 加藤千速尾鷲市長は「4位指名を受けたこと、大変喜ばしく思います。近年では、湯浅投手、上田投手に続き、3人目のプロ野球選手が、人口の少ないここ尾鷲より輩出されており、私自身感激に浸っているところです」「夢に向かって挑み続ける姿は、子どもたちや市民の皆さんに感動と勇気を与えてくれます。これから新しい一歩を踏み出す石伊選手を応援し、さらなる飛躍と活躍を心より祈念します」とするコメントを発表した。

      尾鷲市

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