ハロウィーンはここ最近毎年のイベントとして定着した感があり、本紙地域でも今年のハロウィーンイベントは大盛況。正直、お化けなどの仮装というよりアニメのコスプレの方が目についたが、それもサブカルチャーが盛んな日本ならではの発展というべきか。何であれ、普段はできない格好をした子どもたちのきらきらとした笑顔はとてもいいものだ。
ハロウィーンといえば、東京渋谷での混雑と騒動は前々から問題になっており、韓国ソウルでは150人以上が犠牲になる痛ましい圧迫事故が起きた。自発的に人が集まってくるので管理や責任の所在を問うのが難しいが、もはや看過できる問題ではなくなった。
あくまで勝手な仮説だが、日本にハロウィーンが浸透した背景には、都市部の人たちが祭りを体験する機会が減少しているのも一因ではないか。人が生きていく上で、大勢の人と集まって熱意を共有する祭りが必要であり、祭りの代替として浸透しているのではないか。祭りには伝統があり、主に地域が催行に責任を持つ。
少なくとも、本紙地域のハロウィーンの子どもたちの笑顔の裏には、地域の大人たちの熱意と努力がある。
(R)