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不連続線「社会が回り始める」

 スポーツの秋にふさわしく、本紙地域でも運動会や体育祭が続いている。先月はぐずついた天候も多かったが、このところはさわやかな秋晴れの日も多く、過ごしやすい季節を迎えている。
 
 9月以降、取材するイベントや行事が増えており、社会が動いていると実感している。新型コロナウイルス感染症のデータを見ると、8月は全国の新規陽性者が連日20万人を超えていたが、今は2~3万人程度。重傷者の推移を見ると、新規陽性者数が10万人程度だった2月中旬の1500人がピークで、8月は600人台に収まっていたことは興味深い。
 
 夏の感染爆発の時期と比較すれば落ち着いたようにも見えるが、数値としては十分に高く、現在でも連日死者が出ている。まだ予断は許さない状況ではあるが、それでも社会は回り始めた。海外からの水際対策やマスク着用のルールもかなり緩和され、ウイズコロナの生活は新たな局面に入ったといえる。人間社会がこの感染症と向き合ってきた成果であり、この2年半があまりにも長過ぎたともいえる。ただ一つ、多くの人々が未曾有(みぞう)の事態によく耐えたことはまぎれもない事実である。
 
(R)

      不連続線

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