新型コロナウイルス感染症は、8月20日ごろに県内の一日当たりの感染者数が4600人台だったが、現在は100人台、200人台と10分の1以下の日が出てきた。尾鷲保健所管内でも17日、18日に2日続けて感染者が0人となるなど落ち着いている。
一方、前週日で増加する日が目立つようになっていることもあり、現在が「底」である可能性もある。東京でも1週間続けて前週を上回るなど、第8波に向けて増加基調に入った懸念もある。
去年と違い、水際対策が大幅に緩和。多くの外国人客が来日している。今後、冬に向かって動向を注視する必要がある。
感染が拡大し、保健所機能が追い付かなくなったことを受けて、症状確認などの体制が緩和されている。感染しても大部分が軽症というウイルスの特徴を勘案しての措置だが、落ち着いている今の時期に体制の再構築が必要だ。
昨夏は少なかったオーストラリアのインフルエンザ感染者が、今年はそれなりの数になったそう。国内では2年間、インフルの流行がなく、免疫が低下してしまっているという。コロナとインフルの「同時流行」が起こった場合にも大丈夫な医療環境を備えてほしい。
(M)