保険証をマイナンバーカードに統合する方針が示され、大きな反対が沸き起こっている。運転免許証との統合(免許証の廃止)は、国家公安委員長が「免許証は廃止しない」と〝火消し〟に回った。
ラジオのニュースでキャスターが「もともとは大事にしまっておくものだったが、今は便利に持ち歩けるとPRしている」と話していたが、確かにそうだった。
保険証や運転免許証、銀行口座やクレジットカードの情報。カードが1枚にまとまると便利になるが、情報漏れへの不安は大きい。カードのICチップにはそれほどの情報が登録されていなくても、いろいろな情報が引き出されてしまう可能性が出てくる。
そもそも「番号」と本人確認が重要なのであって「カードを持ち歩く」のは、実印を常に持ち歩くのと同様リスクが大きいのではないか。また、紛失した時に速やかに番号の再付与とカードの再交付がどれだけ速やかにできるかも課題。再発行までの間、車が運転できなかったり、病院で10割負担になると困る。
マイナンバーを書く欄が増えた分、手間になったと感じる書類もある。基本に帰り、手続きから便利にしてもらいたい。
(M)