3年ぶりのきほく燈籠祭が無事行われた。コロナ禍の中でもサプライズ花火などはあったが、1時間近い大掛かりな花火は久しぶり。手を握り合って観覧するカップル、一発上がるごとに大喜びする親子を横目で見ていて、あらためて実行委員会の苦労に頭が下がる思いがした。
新型コロナウイルス感染症の一日の国内新規感染者数が20万人を超え、本紙地域でも連日2桁の感染者が確認される。広がり方が急過ぎてついていけていない感があるが、それでも世論の行動制限を求める声はそこまで盛り上がっていないようにも感じる。医療体制がひっ迫しないことが重視されているが、先の尾鷲総合病院の救急外来受け入れの停止のような事態はあり得る。
毎年恒例の大きな祭りやイベントはただにぎわいを生む催しではなく、地域のアイデンティティの一つでもある。コロナ禍の中のイベントや祭りは例年以上の負担が伴い、だからこそ、住民を元気づけるためか、伝統を継承していくためか、担い手や住民にやることの意義が問われることになる。
8月6日には、おわせ市民花火が続く。何事もなく、無事成功してほしい、市民の一人として祈るような気持ちでいる。
(R)