高齢ドライバーを中心に、自動車が店舗に突っ込む事故が後を絶たない。毎月のように全国のどこかで発生。その原因の多くはアクセルとブレーキの踏み間違いとされている。
最も危険な状況と思われるのが「バックでの駐車」。後方を確認しながら駐車しようと、体をねじるときに足の位置もずれてしまい、ブレーキペダルに足をのせているつもりが、アクセルペダルに足がかかっていることもあり、ブレーキをかけようとして勢いよく後退してしまう。
このほか、渋滞時や駐車場内などブレーキとアクセルを頻繁に踏みかえる時も起こりやすいとされ、頻繁なペダル操作に右足のかかとの位置がずれたり、混乱してアクセルとブレーキを間違えることも。さらに、踏み間違えによる思わぬ車の動きに動揺し、反射的に間違って踏んだアクセルペダルをさらに踏んでしまう傾向もある。
アクセルとブレーキの踏み間違いは高齢者だけではなく、若い世代にもあり、駐車時だけではなく、発進時にも発生。補助装置がついている車もあるが、発進や後退の際には、ペダルの位置やシフトレバーのポジションを落ちついて確認し、十分に注意して操作することが大切になる。
(J)