「新聞が届いていない」。先日、眠って2時間ほどした午前3時前、緊急の電話でたたき起こされた。慌てて予備の新聞を会社に取りに行き、販売店に届けて頭を下げたが、40分ほどかかった。
この仕事に携わって結構長くなった。火事や事故などで夜中に電話がかかることもあり、販売店から新聞の数が足りないなどの連絡を受けたことはあるが、届いていないというのは珍しい。
翌日、担当者に事情を聞くと、当初はきちんと配ったとのことだが、その後、思い出したとして謝罪があった。車が壊れて汽車で帰ったようだが、故障に混乱し、帰宅の際に届けている新聞のことをすっかり忘れたようだ。
最終列車は10時40分。故障の直後に連絡があれば迎えに行くこともでき、販売店に迷惑をかけることもなかったが、さすがに朝刊配達直前の40分ほどのロスは大きい。
必要のない仕事はなく、その先には相手がいる。人間である以上、ミスはあるが、大切なのはその後の対応。遅れれば遅れるほど、影響は大きくなる。日々の仕事を何となくこなすようでは必要以上に時間がかかって効率も上がらない。仕事に対する意識で対応の仕方も変わってくる。
(J)