参議院議員選挙は自由民主党が単独で改選議席125の過半数の63議席を獲得、圧勝した。野党が〝自滅〟した印象もぬぐえない。
期間中、安倍晋三元首相が銃撃され、亡くなる事故があった。追悼の思いを記したい。政治目的なら民主主義への挑戦であるし、そもそも何かの問題解決のために人を傷つけたり、まして殺害したりすることは許されることでない。
参院選と知事選は、期間が長いとはいえ、選挙区が県全体と広く、候補者が東紀州入りする機会は限られていて、住民から遠い選挙になっている。今回も非常にあわただしかった。
当選した山本佐知子氏は演説で「地域の声、暮らしの声、女性の声をしっかりと国に届ける」と話していた。共産党の候補者がよく使うようなフレーズと感じた。
これが、自民党の強みになっている。もともと「国民政党」と言われた。ここ数年「官製春闘」という言葉を聞くが、賃上げにも前向きだ。実現能力のある与党が、野党が主張する政策を取り入れているのだから、野党に支持は集まりにくい。
日本全体のことを考えて、地方の立て直しは急務。しっかりと地方に寄り添った政策を展開してもらいたい。
(M)