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不連続線「奨学金、できれば支給を」

 尾鷲市の奨学金事業が低迷している。20日に開かれた教育委員会での説明によると、大学・短大・専修学校の枠に4人の応募があり、うち3人は収入が基準より高かった。最終的に大学に進学した1人が採用された。

 この地域からの大学等への進学は、一人暮らしが前提となり、家計への負担は大きい。新型コロナウイルス感染症の影響でアルバイトがしにくくなっている。奨学金はありがたいはずだが、利用者がいない。
 
 要件は厳しいものの、高等教育無償化の制度もあるし、日本学生支援機構の奨学金は金額が引き上げられているほか、進学先でも奨学金制度が充実してきた。また、看護師など一部の職種では、県が奨学金を設けている。市の制度が、相対的に使いにくいものになっている可能性がある。
 
 ところで、収入基準は重要だが、採用されなかった3人は「借りたい」と申し込んできた人である。金銭的な不安があると推察される。市は再募集する方針だが、仮に予算が余った場合、年度末に今年の分だけを貸与することはできないか。年額36万円は大学の入学金相当。新しい制度を作ることになるが、一考してもらいたい。
 
(M)
 

      不連続線

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