環境省が特定外来生物に指定しているオオキンケイギク。あまりの強さで、定着すると在来の野草を駆逐し、辺りの環境を一変させるとされるが、今年もあちこちで黄色い花を咲かせている。
コスモスに似た直径5~7センチの花で、茎の先端に1つの花を付ける。花びらは黄橙色で、先端には不規則に4~5つのギザギザがある。葉は細長いへら状で、両面に荒い毛が生えており、葉の周囲はなめらかなどの特徴がある。
当地方でも尾鷲市内や紀北町内で見られ、駆除活動を行ってきた紀北町便ノ山地区では効果は出ているが、それ以外では相変わらず。近辺でも南伊勢町の260号沿いや多気町の県道沿いなどで繁殖。栽培や販売、譲渡、野外へ放つことなどが禁止されているが、中にはプランターに植えている事業所もある。
北勢を中心に、ホームページに写真を添えて掲載したり、環境省のホームページへリンクを張るなどして啓発や駆除への協力を呼び掛けている市町はあるが、南部はせいぜい広報のバックナンバーで駆除活動が紹介されている程度で、全く掲載がない市町もある。花が咲いている今が駆除のチャンス。積極的な啓発活動を。
(J)