総務省が先日公表した物価情報。令和5年度の平均は生鮮食料を除くと前年に比べ2.8%の上昇となった。生鮮食料は、天候による価格の変動が大きいため除外されている。
物価は経済の重要な指標の一つ。日本銀行もデフレ脱却の目安として、物価が安定的に2.0%以上上昇すること、を挙げていた。2年連続で2%を超える上昇となった。
細かくみると、生鮮食料は7.2%増、生鮮食料を除く食料が5.4%増、光熱・水道は11.9%増。物価の調査には、めったに購入しないものも含まれており、5%から7%アップ、というのが肌感覚ではないか。
その分、収入が増え、さらに企業が価格転嫁できる状況ならば好循環になるが、買い物の仕方が「デフレマインドに陥っている」という人も多いのではないか。個人的には、どうしても値引き札が貼ってあるもの、安い物を手に取るようになってしまっている。
収入が増えて購買意欲が上がり、その結果物価が上がっているのではない。よい物価上昇につなげられるか、本年度が勝負だろう。
(M)