厚生労働省は、新型コロナウイルスに関する4つ目のワクチンを19日、承認した。アメリカのノババックスのもので、使用対象は18歳以上の人。現在、接種されているファイザーやモデルナのワクチンと製造方法が違い、従来のワクチンでアレルギーが起こった人にも使うことができるという。
当地方でも3回目のワクチン接種が進む。若い人は4回目をしなくてもいいのでは、という話も耳にするが、例えば今年の秋になって「抗体価が低下しているから、もう1回」ということになる可能性がある。
厚生労働省によると、令和3年5月22日から今年4月1日までに、医療機関などから報告があったワクチン接種後の死亡事例は合わせて1667事例。3回目接種に関するものは77例。これまでに「ワクチンと死亡との因果関係が否定できない」とされたのは0件。大部分は「評価できない」とされている。
飲み薬ができれば、状況は大きく変わると思われるが、しばらくはワクチン頼みの状況が続くと思われる中、最大のリスクである死亡との因果関係がよく分かっていないのは不安材料と言える。不安解消のためにもこの分野の研究が進むことを期待する。
(M)