地域のデジタル化と規制改革を行う「スーパーシティ構想」について、大阪市とつくば市(茨城県)を国家戦略特区に指定することが閣議決定された。万博を控える大阪市・大阪府、筑波研究学園都市があるつくば市が指定されるのは順当と感じる。
5都市ほどが指定されると聞いてきたが、野田聖子地方創生担当大臣は指定の追加について「少なくとも私が大臣なってからはそういう(5都市ほどを選定する)話はない」と話している。
同じ会議で健康・医療の分野に特化した「デジタル田園健康特区」に茅野市(長野県)、吉備中央町(岡山県)、加賀市(石川県)の指定が決定したことは気になる。3市町はスーパーシティ構想に応募しており、看板こそ異なるが計算は合う。
紀北町を含めた6町合同による「三重広域スーパーシティ構想」は、過疎化に直面している比較的小規模な町が共同で取り組むという点で地方創生にかなうと考えるが、近々の指定は難しいと見るべきか。
指定の是非にかかわらず、さまざまな分野でデジタル化をすすめていくことが重要。今後も自治体や企業が連携しながら、住みやすい町にしていくことに力を注がなければならない。
(R)