第２回尾鷲検定がこのほど行われた。検定だけでなく、専門家による講座も含めたレベルの高い取り組みになっているが、今回は受験申し込みが１２人、実際に試験を受けたのは１０人ということで、非常に残念に思う。

　新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置の発令・延期で試験日が変更になり、しかも周知を図りにくい状況だったのは理解できるが、せっかくの取り組みなので、もう少し多くの人が受験すればと感じた。

　取り組みは来年度も計画する予定という。実行委員会の取り組みだが、市広報や中央公民館の郷土室などの協力を得られないか。ちょっとした知識が、他の土地の人と話をする時に盛り上がるきっかけになる。広報に過去問や解説を載せたり、郷土室で企画展をしてもらったりできるのではないか。

　小中学校での展開も期待したい。郷土学習の推進や地域講師の活用といった流れの中で、２年間でつちかった手法や、取り組んできた講座の積み重ねを生かせるはず。できれば、中学生には、試験という形でなくてもいいので、問題とその背景にある知識にふれあってほしい。きっと尾鷲を面白く感じるきっかけになる。

（Ｍ）