報道によると、3連休に各地で行われた成人式にからみ、全国で新型コロナウイルスの感染が相次いだ。岐阜で成人式前後に20~30人規模の同窓会でクラスターが発生したほか、埼玉では50~60人規模の同窓会があり、その後大人数で飲食店をはしごするなどし、半数以上感染したという。
若年層を中心に感染拡大しているオミクロン株は、従来株に比べて感染力は非常に強く重症化リスクが低いとされ、「風邪に近い症状が多い」「(季節性)インフルエンザに近付いたという印象」との報道に安心する向きもあるが、全て解明されたわけではない。
決定的に違うのは薬。国内でも12月から新型コロナの飲み薬の提供が始まったものの供給は不十分。先日、新たに別の会社の飲み薬も厚生労働省に承認申請があり、国内の製薬メーカーの開発も進んでいるが、風邪やインフルエンザのように薬が行き渡っていない。
高齢者に波及すると、重症者が増加する可能性があるとの指摘もあるし、無症状が多かったり、症状が風邪と変わらなければ防ぐのは難しい。いつかかってもおかしくはないが、感染を拡大させるような行動は今しばらく慎むべきだろう。
(J)