尾鷲市営野球場の代替野球場を含む都市公園整備は、実現に向けて都市計画審議会の第1回会合がこのほど開かれた。計画が了解・決定されると、来年度には調査・測量・設計が行われることになる。詳細設計が決まると、基本的にその方向で事業をするか、止めるかという判断になり、「設計やり直し」というケースはまれ。
工事を行っていたら、あるいは施設を使っていたら不備があり追加工事をするというのもよく聞く話。費用と時間の浪費につながる。そうならないためにも、よりよい設計を行うことが必須と言える。
新野球場は、津波避難の観点からの議論が主になっているが、施設自体としてどうか。市は「公式試合ができる広さ」「近隣市町と連携して、市の観光スポーツ交流に役立てる」と言っているが、目的にあった規模なのか。造ったはいいが「使い勝手が悪いよね」と、試合や合宿等の誘致ができず、利用頻度が低くなるのは問題。そうならないように思い切った投資を考えてもいい。
一大プロジェクトである。12月には公聴会が予定されている。多くの市民が参加し、多様な意見が出て、それが反映された計画になることに期待したい。
(M)