晩秋から初冬にかけて、木の葉を吹き散らすように吹く冷たい「木枯し」。気象庁は島しょ部を除く東京地方と関西地方で、冬の訪れを告げる「木枯し1号」を発表している。
その定義は、冬型の気圧配置、西北西から北(北より)の風、最大風速(10分間の平均風速の最大値)8メートルの3つは共通しているが、期間が異なり、東京地方は10月半ばから11月末まで、近畿地方はやや遅れて霜降(10月23日ごろ)から冬至(12月22日ごろ)としている。
20日の尾鷲は比較的風が強く、午後1時38分に西北西の風9.3メートルの最大風速、その少し前の1時12分には西北西の風15.6メートルの最大瞬間風速を記録。木枯し1号に相当する風で、会社の前には落葉をはじめ、クリのイガが運ばれてきた。
平年並みだった17日を境に、9月中旬から11月中旬の陽気へ一気に変わり、寒い日が続く。来週以降気温は上がりそうだが、風邪やインフルエンザなどが流行し、不調を起こしやすい冬は確実に近づく。健康に冬を乗り切るためには免疫力を高め、体力をつけること。十分な睡眠や適度な運動、食事面への配慮など、寒さに負けない体づくりを。
(J)